日本の紅茶アイスキャンデー
日本の紅茶アイスキャンデー
誕生秘話!
このアイスキャンデーは【ようら本店】が尾張旭市民80,000人全員に無料配布することが目的で誕生したアイスキャンデーです。
このアイスが誕生したのは2020年でした。
世界は2019年の末から新型コロナウイルスと、その報道による恐怖と不安から来る強いストレスに包まれながら生活をすることになりました。
これが新型コロナウイルス!
知らんけどな
政府によって人の動きは制限され、学校も会社もインターネットで済ますようになり、海外渡航や入国も制限され、世界中の経済が回らなくなっていきました。
特に飲食店においては
『店内でマスクを外すことでコロナウイルスが拡散されている』
というデマ情報が流れたことにより、来店客数が激減しました。
(結局店内でのウイルス飛散による感染が主な原因ではないと政府が言ったのは二年も過ぎた後でした。)
この狂騒でダメージを受けたのは飲食店だけではありませんでしたが、
うちのような小さな個人事業主にとって、今回の客数激減は本気で死活問題でした。
新型コロナによる客数激減などによる飲食店への救済措置として、
国や自治体から助成金や給付金などが支給されました。
この給付金がなかったら間違いなくもっと多くの素晴らしい店たちが早い段階で閉店していたと思います。
それなのに給付金を不正受給する人がいたり、
給付金で儲かっとるだろ、等の心無い声も聞こえてきました。
更には、
同業者と話をしても口を開けば
不安から来る不平と不満のオンパレード。
あ~~~~~~~~~~~も~~~~~っ!
もっと前向きになれんのかねぇ~~~~~!
って思ったのがアイスキャンデー誕生の一番のきっかけです(笑)
とは言え、
何かやろうと思い立つにしても何をしたらいいのか分からずだったので、
まずは自分たちがお世話になっている尾張旭市に対して何かできないかと考えました。
尾張旭の身近なみんなから笑顔がなくなっているのが一番つらい。
どうにかして笑顔を増やせないか?
というところから考えました。
先ず浮かんだのは《尾張旭市と言えば美味しい紅茶の街日本一》
ということ。
このように、大人たちはそれぞれの事情で頑張っているのであります。
今回はそれに乗っかることを思いついてしまいました(笑)
実はKABAの地元もお茶の名産地(八女茶)ということでちょっと気持ちが高ぶりました。
とはいうものの、
普段紅茶はあんまり飲まないし、
みんなが紅茶飲んで笑顔になってるイメージも正直わいてこない・・・
う~ん、う~ん、う~ん・・・・
と、元々無い頭を抱えていると隣にいたSAYURIが
『紅茶アイスキャンデーとかできん?
せっかく椛島氷菓さんと繋がりがあるんだからさ。
それを市内全員に配っちゃえばいいじゃん。
みんな絶対喜ぶよ!!』
なるほどね!!
うん。うん。80,000人以上の市内全員にアイスキャンデーね。
相変わらず、なんと壮大なプランを思いつくんでしょうか(笑)
でも面白そうだからやってみようと思い、計画スタートしました。
先ずは、市民全員にという案。
8万人以上いますからね。例えば1本100円だとして
100円 × 80,000人 = 8,000,000円
800万円。
じゃあ助成金では全く足りないからアイスキャンデーの為に借金して・・・
ってアホかっ!!
ただでさえ収入無いのに無理やろ。
ということで、対象をしぼって、
子供に限定しよう!
よし!小学生全員に配ろう!って所から。
尾張旭市には小学校が9校(2020年現在)、
全生徒と先生たちなどでざっと5,000人強だと分かりました。
そしたら椛島氷菓さんに早速相談!!
椛島氷菓さんといえば、
上野動物園や全国の名だたる観光地や百貨店などで大人気のアイスキャンデー屋さんです。
ようら本店もオープンの時からお世話になっています。
だけどうちみたいな小さな個人経営のお店ごときのお願いなど聞いてもらえないだろうな・・・
って思いながら連絡してみました。
するとなんと!!!
『面白そうですね。やりましょう!』と言って下さいました。
福岡県柳川市の観光スポットとしての人気も上がってきています!
かばさんのマークも可愛いと大人気!
こちらは椛島氷菓本店 (←こちらからも購入できます)
椛島氷菓さんは美味しいアイスキャンデー全て手作り!(工場見学もしてきました!)
そうなると、アイスに使用する紅茶の茶葉も入手しなければ、
と地元八女(やめ)の友達にこの話を相談したところ、なんと早速お茶屋さんを紹介してくれました。
創業から100年を超える超老舗のお茶屋さん【牛島製茶】(←タップ)さん。
こちらの牛島製茶さんでは日本でも数少ない【和紅茶】を自社で作られていました。
最高じゃん!!!
この和紅茶は八女茶100%で、しかも茶摘みから発酵、乾燥など全て自社でつくられているといいます。
その牛島製茶さんに経緯を説明したところ、快く話を受け入れてくださいました。
しかも社長さん!!サプライズ付き!!
『そんな面白いプラン、私も協力したいです!』
と、茶葉を無償で提供してくれることになりました!!
男前すぎるやろ~~~~!!
さっそく茶葉を椛島氷菓さんへ送り、試作の依頼。
私の方はそれと並行して、市との話し合い。
市内の小学校は全部で9校。
教員も合わせると5,000人以上。
ちゃちゃ~っと各小学校の給食室の冷凍庫にでも入れといてもらおうかしら、
っと思っていたら、
なんと!!
今は昔みたいに各学校に給食室がないんですね。
市内にある給食センターで一括して作り、給食の時間に各学校へ配送するというシステムになっているのです。
ということなのでもちろん学校には大きな冷凍庫もないので前もって配達しておくことが不可能でした。
それがネックになりましたね。
必然的に配送の条件として、市内全校に溶けないように給食の時間に合わせて配送することが盛り込まれました。
(尾張旭市給食センターでは冷凍車は持っていなかったんです)
その数のアイスキャンデーを各学校へ配送するための手段を、某運送会社さんと相談しました。
まぁクロネコさんなら余裕でしょ、とすんなり行くと思った私は世間知らずでした。
まさかまさかの撃沈です。
『市内の冷凍車を全車集結させても不可能ですし、そもそもその量をストックすることができません』との答えが。
ガビ~~~~ン!!
となりましたが、がっかりしている暇はないので次の作戦を考える。
知り合いの運送業者の社長さんに連絡してみる。(この人には連絡するのも緊張するのよ)
『止まると死んでしまうんや!』といつも忙しくされている自称陸マグロの運送業者の社長、YYさん。
かばちゃん!そんなもん自分で何とかせえよ!と怒鳴られるかと思いきや
『冷凍倉庫なら使ってもええよ、特別やで!』
と希望の光が!!
仕事に厳しい社長YYさん。
こんなにも人情味溢れる一面も持っておられるのであります!
(ここでは勝手にイラストを使っているので、この方の著書を一つ紹介させてください(笑) 【良縁と強運を掴む】)←クリックして一人5冊ほど本を購入してください(笑)
よぉ~し!!
YY社長の倉庫に一旦保管させてもらい、そこからなら保冷剤、クーラーボックスなどを駆使して車を9台準備すれば、自分たちだけで何とかいける!!
よしよし、なんとかなりそうな予感がしてきましたよ~!
それからも更に、尾張旭市と尾張旭市給食センターとようらとの話し合いは進みます。
進みます。
進むんだけど・・・・・
進まない!
あぁ、行政って、ほんと大変なんだね。
大人の事情がたっぷりと盛り込まれてきました。(ここではちょっとしか書きませんが)
《アイスを配る条件としての課題》
例えば・・・
●アイスの棒が危ない
●給食はカロリー計算されているのでカロリーオーバーになります
●アレルギーの問題があります
●食べているときにアイスが溶けてお洋服が汚れた場合の対処は?
てな具合です。
行政としては、今回の様なイレギュラーなことは、
子供を喜ばせるためにどうすれば成せるのかではなく、
どうすれば何事もなく事が終わるのか、
の方を優先させるようです。
前例がない、と。
しょうがないか。
でもなんか悲しい。
他にも色んな条件がありまくりだったのでしょぼい私はここで泣く泣く諦めました。(私では無ければこの企画は通せたかもしれませんが・・・)
でも最後に、そこにいた行政側の人に聞きました。
『仕事としての返事ではなく、一人の大人としてこの企画をどう思われますか?』
と。
全員が『すごくいいと思います』と答えてくれました。
その答え自体はとても嬉しく思いましたが、
それと同時に、なんだか世知辛い世の中だなぁ、
と思い、それ以上のやり取りはやめました。
小学生たち、ごめんよ!
やっぱりおっちゃんには大人のやり取りは無理でした(笑)
こんな感じで頓挫してしまったアイスキャンデーばらまき企画ですが、アイスキャンデーはそのまま作っていただきました!
めっちゃ美味しい!!
めっちゃ美味しいぞ!!
こんなに美味しいと、やっぱり配りたかったなぁ・・・行政って・・・って悔やむ気持ちも出てきました。
でもでもっ!
それで終わりじゃなかったんです!!!
それからも行政の人がサポートで市内でアピールしてくださったり、新聞に載せてもらったり、地域紹介誌に載せてもらったり!
実は、新聞に載ったのは知らなかったのですが、市役所の職員さんがわざわざ切り抜きを持ってきてくれました。これは嬉しかった。
世知辛い世の中も捨てたもんじゃなかばい。
今回市内の小学生5,000人に向けてばらまく予定だっだ世界で一番美味しい【日本の紅茶アイスキャンデー】は今、愛知県尾張旭市のようら本店から、色んな人の想いと夢と優しさをたっぷりと詰め込んで世界へ向けてばらまかれています。
つづく