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2024-05-31 08:32:00
これが私達の想いです
とりあえずお客様を迎え入れる。
たぶんこのくらいがちょうどいいんでしょう。
いまの時代は。
ですが一店舗くらいあっていいんじゃないですかね。
うちみたいな店。
スマホしまって下さい。
どうしても触りたい人は違う店に行ってください。
今の時代、仕事の電話やメールチェック、ニュースや読書など食事しながら進める習慣が当たり前になっています。
正直なところ、違和感はありません。
かくいう私もタイパ(タイムパフォーマンス)重視でした。
同時に進められるものは進めたいですから。
ですが先日のことでした。
疲れがたまっていたので奥さんと温泉に行きました。
山の中にあり景色も空気もすごく気持ちがいい。
施設も掃除が行き届いた感じで空間も広く非常に心地良く感じました。
広々とした休憩スペースも設けられていました。
そこに一人だけ、
パソコンを開きどっしりと腰を据えて仕事(?)をしている人がいたのです。
『心地良い空間で一人でゆっくりパソコンを触りたかった』のでしょうね。
わざわざ持ってきてますから。
ですが私はその空間にものすごく違和感を感じました。
施設の中には何十人も人がいますが、
お互いがコミュニケーションをとることはまずありません。
一人で来た人にとっては一人の時間なんですから。
そうなのですが、そこは憩いや癒しを求めて来た人全てのくつろぎの空間でもあるわけです。
私はパソコンを見た瞬間からなんともくつろげない空間になってしまいました。
もし客である私が客であるその方に『やめて欲しい』と伝えたらどうなっていたのでしょうか?
もし施設の方が伝えたらどうなっていたのでしょうか?
分かりませんが、その方は自分のゆっくりした時間を阻害されたと感じ不愉快になったと思います。
ですがもう一度言います。
あなた一人の時間ですが、そこはみんなの空間なんです。
ということで、スマホゼロ空間を創造しようと決心しました。
ひとつ絶対に理解して欲しいことがあります。
もしも先ほどのパソコンの人が、そこにいる人達の為にパソコンを使っていたらどうでしょうか?
例えば全ての人に伝わるように温泉の資料のスライドだったり近くの面白スポットの紹介をしてたり。
たぶん私の心地良さは継続されていたと思います。
または逆にほとんどの人がパソコンを集中して触っている環境の中で一人だけずるずると音を立て匂いをまき散らしながらラーメンを食べてたらどうでしょうか?
おそらく、最悪の不調和空間だと思います。
要は使い方なんです。
みんなの空間で自分だけ別になっているのか、
みんなの空間で自分もそこに溶け込んでいるのか。
ですのでようら本店は厳密にいえば【スマホ禁止】ではなく【別の空間をそこに作らないで下さい】ということです。
直接コミュニケーションをとらなくてもそこに自分以外の誰かが一人でもいれば、自分一人ということは100%ありえません。
絶対に関わっています。
●空気感
●雰囲気
●なんとなく
など、日本には曖昧という文化があります。
そこに通じるのは思いやりと言うなんとも曖昧で愛すべき想いだと思います。
スマホ禁止のラーメン屋とか、どれだけ息苦しいんだ。なんて重苦しいんだ。
と感じる方はいっぱいいらっしゃると思います。
ですが、逆なんです。
スマホ禁止は息苦しくなるどころか、心地良くなるのですから。
人は、人を求めています。
孤独は寂しいですからね。
だから
知らない人が同じ空間で無表情で下を向き挨拶も交わさず目も合わない。
それこそが本来は息苦しいのです。
ですが顔が前を向けば、何気ない空間が
なんとも心地の良い一期一会の空間に変わるのですから。
誰かとコミュニケーションをとる必要はないのです。それでもいつでも交わえるであろう人が同じ空間にいることが、最高のリラックスになるのですから。
たかがラーメン屋なのですが、同じ想いの方が集まって下さることを信じています。
スマホが当たり前の習慣になっている事を嘆いていますが、私は少しも自分を偽ることなく、あなたたち全てを愛しています。
ようら本店店主 椛島剛
2024-05-16 22:48:00
大切なお知らせ
毎度ありがとうございます。
急なお知らせになりますが、当店は2024年5月末をもちまして、
今までの営業スタイルを終了いたします。
お陰様で当店の尾張とんこつを食べるために県外から来て下さるお客様や、月に複数回ご来店下さるお客様も徐々に増えてきました。
その全てのお客様に喜んでいただこうと、全てのメニューの仕込みに全力で取り組んできましたが、想定以上におわとんが光を浴びるようになり、その結果他のメニューが影を潜めることが多くなってきました。
おわとん以外の商品も強烈なファンがいて下さっています。
中華そばを食べるお客様、
まぜそばを食べるお客様、
清湯を食べるお客様、
ぶた醤油を食べるお客様、
辛とんを食べるお客様、
全てのお客様の顔が浮かんできます。
そのお客様を軽視するわけではありません。
『コロナ後、ラーメン屋さんの倒産が過去最高になっている』とのニュースを目にしたことがあるかと思います。
実は当店も他人ごとではありません。
ですが、その流れに乗るつもりはありません。
当店の考えと今の流れに見合ったメニューに見直すことで健全な経営に戻し、より多くのお客様に満足をお届けできるように頑張っていこうと思います。
ラーメンで繋ぐ人のご縁、おわとん一期一会の想いはオープンから一度もぶれずにやってまいりました。
6月以降もその想いはしっかりと伝えつつ、【こだわり続けた尾張とんこつと、こだわりのお米】を今まで以上に心を込めてお客様に提供していきます。
これからも一生懸命頑張りますので
【尾張旭の美味しいごはんとラーメン ようら本店】
を宜しくお願い致します。
ぶた醤油、まぜそば、清湯、中華そば、辛とんは5月末で終了予定ですが、それ用に仕込んだものがなくなり次第早めに終了する場合もございます。
それに伴い炙りチャーシュー等も終了予定です。